「夢を持って生きる」(2000.11.15) |
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「キッド」という映画を見た。40歳の主人公の前に8歳だった頃の自分が現れた。その少年は言う。「パイロットになっていなくて、犬も飼っていない、家族も居ないの?」。少年はがっかり。主人公は何故この子が自分の前に現れたのか考えていく。 |
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8歳に溯り、当時妻を失う事が恐くて息子の気持ちを思いやれなかった自分の父親を見る事が出来、許す事が出来た。32年前に思いをはせると今の自分を形成してきた事件に気づいていく。人生設計を考える時に今までの人生を振り返って嬉しかった事、辛かった事をまとめていくと気づく事がある。 |
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次にこの主人公と少年はある人と出会ってこれから30年の人生の目標を立てる事になる、「これが誰か?」は映画の宣伝によると見た人がこれから見る人に話してはいけないとある。実はこれが私流に言えば「心のゴムひも人生設計」である。すなわち、なりたい自分を描き、そのイメージに心のゴムを結び付けてくる。現状の自分を放てばイメージどうりに自分が近づいていく。 |
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この映画は、辛い事や現実に振り回されている私たち40代・50代のビジネスパーソンに、人生を考えさせてくれるきっかけを与えてくれる。時には「何故この世に生まれてきたか?」「自分の使命はなにか?」を考える時間を持ちたいものである。夢を持っていたあの頃の自分と出会うために。そして夢が叶った将来の自分に出会うために。 |
「誰が意思決定するのですか?」(2000.11.1) |
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親しい社長さんからメールが来た。内容はダイエーの会長・社長辞任のニュースを見てというものだった。新聞報道をまとめると次のようになる |
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「鳥羽社長が株問題で辞任。さらに中内会長も会長を辞任し代表権のある取締役最高顧問に退き、2001年5月には取締役も辞任。」 |
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「ダイエー株は上場来最安値をつけた(10月10日)」 |
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「銀行はリストラの実行を条件に支援を継続する意志を明らかにした」 |
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これを見てその社長さんの意見はこうであった。『株主が取締役を決め、取締役が代表取締役を決め、その人がすべてを意思決定する。責任感がある人が意思決定をするから会社には明日がある。苦難も乗り越えられる。』 |
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『ダイエーを見ると株主は見切りをつけ、銀行は融資の回収を図る。そして会長と社長の内部対立。真の意思決定する人が居なくなる。これが上場のデメリットではないか?』 |
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『会社を大きくすると上場したくなる。メリットは財務面・人事面・事業承継面と多岐にわたってある。しかし株主たる投資家が利害関係者になる。借金をすると金融機関も利害関係者。人生哲学に賛同してくれる人はどこにいるかわかりにくくなる。上場企業って、そんなもんですか?』 |
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『今日こそ、私の人生哲学からくる経営理念ですべて意思決定出来る今の環境に感謝をした。』と。 |
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上場は企業経営の目的では無い。上場する事のデメリットを考えさせてくれるメールであった。 |